犬のフィラリア薬とは毎年4月から12月まで蚊の活動時期に合わせて飲ませる薬のことを言います。
温暖で蚊の活動時期が長いところに住んでいる飼い主さんは飲ませる期間が長くなります。
逆に寒冷で蚊の活動時期が短いところだと飲ませる期間が短くなります。
犬フィラリア症とは
犬フィラリア症に感染した犬を蚊が吸血し、その蚊が他の犬を吸血すると寄生虫が感染します。
幼虫は犬の皮膚や筋肉内で成長し、血液に乗って移動し始めます。
そのうち肺動脈や心臓に寄生し成虫となり、犬に重大な障害をもたらしてしまいます。
成虫になると30cmになることがあります。
この犬フィラリア症は皮膚や筋肉内で成長している時期にフィラリア薬を飲ませれば駆除することが可能です。
その後に肺動脈や心臓に寄生するのを防げるのです。
そのため予防薬と言うよりは駆虫薬と言ったほうが正しいでしょう。
犬フィラリア症はフィラリア薬を1か月1回、飼い主さんが忘れずに飲ませれば心配することは無いです。
飲まさずに放置すると大変
もし蚊の活動時期が始まっているのに飲ませずに放置してしまうと大変です。
それはフィラリア薬は心臓に寄生した成虫を駆除することができないからです。
まだ心臓に寄生している成虫が少ないときは成虫を死なす薬で対応することは可能です。
しかし成虫が多いときは使用ができないです。
成虫が大量に死ぬと血管を塞いだり、犬がショックを起こすことがあります。
手術で直接取り出すことは可能であるものの、傷ついた血管までは元に戻すことができないです。
手術とは言っても手作業のため、100%完全に取り切れないことが多いです。
ここまで進むと症状も悪化しているため、愛犬の長生きのためにもフィラリア薬を飲ませて下さい。
いろいろな形状がある
フィラリア薬には錠剤、チュアブル、スポットオンなどいろいろな形状があります。
錠剤は口を開けて奥まで入れることが必要ですが、チュアブルは味の付いたおやつタイプのために犬から食べて貰えます。
スポットオンは皮膚に垂らして使用します。
犬の体重に合ったフィラリア薬を選んで下さい。